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青森寺/『青森』だけど『あおもり』じゃないよ

基本情報

寺院名  : 青森寺
読み方  : せいしんじ
宗派   : 真言宗智山派
寺号   : 成田山
正式名称 : 成田山青森分院 青森寺
住所   : 青森県青森市栄町1-4-24
御朱印  : あり
開山   : 中村浄了師
開山年  : 明治21年)
御本尊  : 成田不動
その他  : 東北三十六不動尊霊場第17番目札所
       成田のお不動さん

歴史

中村浄了師が中心となり、成田山新勝寺に参拝することを目的とした『成田講』の死徒が中心となり、青森市青柳に不動堂を建立したのが始まりとされる。
明治23年に新勝寺の御分霊を不動堂に奉安し、青森成田山となった。
明治41年に現在の地に本堂を移転。
昭和20年の青森空襲により、御本尊・本堂などが焼失した。
昭和27年に中村照純師が中心となり本堂再建を目指す。
この頃に【成田山青森寺】と寺号を称する。
昭和32年に本堂再建。
昭和35年ん位御本尊不動明王を奉安し再興がなされた。
当山が本州最北の地にあることから、『北を護る』という願いを込められて、御本尊の不動明王を『北向き』に安置した。

成田山とは?

開創   : 天慶3年(940)
開創者  : 寛朝大僧正
・ 天慶2年に関東で平将門の乱が起こる
・ 弘法大師空海が開眼させた御本尊である不動明王を成田の地に安置し、乱を鎮めるために護摩供を修める
・ 翌年に乱は平定され、成田の地にて『成田山信勝寺』が開創された
・ 依頼1080年以上不動尊振興の一大霊場として知られるようになる
・ 全国には別院・分院・末寺末教会が開創される
・ 今回参詣した青森寺は『分院』となる

御本尊

大本山成田山御本尊不動明王の御分身御分霊

不動明王の御利益

厄除開運、健康長寿、商売繁昌、学業成就など

不動明王とは?

・ 大日如来の化身
・ 怒った表情と剣らしきものを持っているため、怖い存在・神様と思われるが、実際は慈悲深い神様
・ インド神話ではシヴァ神とされる
・ サンスクリット語で『アチャラナータ』と呼ばれる。【アチャラ(動かない)】【ナータ(守護者)】
・ 日本へは真言宗の開祖空海により伝来
・ 東西南北それぞれに配置された明王の中心が不動明王
・ 煩悩を断ち切り導く仏様。怒りを以って、煩悩を抱えた人たちを力ずくで救済するために、怒った表情をしている
・ 右手に持った俱利伽羅剣で邪な心・迷いを断ち切る
・ 左手の羂索という網は、悪を縛り上げ煩悩を断ち切れない人をつり上げて、正しい方向へと導く意味がある

境内の様子

【門前】
【阿吽の仁王像】
・ 仏教の護法善神の天部の一つである金剛力士
・ 寺院を護る者として筋骨隆々
・ 「おぎゃ『あ』と生まれて『う~ん』といって死ぬ」とのこと
・ 今まで参詣してきた寺院は随身門だったが、此処はオープン

【狛犬】
髪・眉 : 前髪はカール。眉分からず
口・歯 : 唇が厚みが出ており分かる。牙がある。他の歯は分からず
髯・耳 : 顎髭も髪と同じくカール。伏せ耳
目・鼻 : 真ん丸まなこ。大き目な獅子鼻
毛・尾 : 立ち尾。毛並みは体に張り付いている
手足  : 手足共に長い。前足はあまり大きく無い
姿勢  : 台座に座っている。姿勢は良い
・ 仁王像と同じく阿吽の造形
・ 毛並みが葉っぱのように見えるのは気のせいか?

【干支の守り本尊】
・ 十二支の守り本尊がそろっていた
・ 筆者が写ってしまうので全部は…

【本殿】
・ 青森では多い二重玄関のような造り
・ 凄い古い!という雰囲気は無い

【本殿内】
・ 至る所に龍
・ 天井・衝立のも龍神様
・ 最初遠目からは木の置物だと思っていたが、大理石の竜の置物
・ 不動様の表情の由来を知ると、厳しい中にも優しさが見えてくる気がする

御朱印について

あり。
東北三十六不動尊霊場の一つ。

まとめ・感想

隣の諏訪神社を参拝後に来訪する。
案内板には『諏訪神社はお隣です』の他にも『利用者以外駐車禁止』の張り紙もあった。きっと多いのだろう。
寺務所の呼び鈴を鳴らし御朱印をお願いすると、「諏訪神社のではなくて、青森寺のでよろしかったですか?」と返された。本当に多いのだろう。
隣の諏訪神社とは違って厳かな雰囲気を感じさせる。
神門などは無いが、仁王様だけでなく狛犬も守っているという。二重チェックかな?
境内はそれほど広くはないが、干支の守り本尊が展示され、その説明文もある。寺院を初めて訪れた人や、守り本尊を知らない人にもわかりやすい場所だろう。
御本尊の不動様の表情は怒ったものではあるが、迷いを断ち切ってくれる仏様。厳しい中にも優しさがあるのだろう。
筆者は楽観主義者だが、もしも息詰まり何かに迷ってしまったら、悩みや煩悩を無理矢理断ち切ってくださる不動様にお願いしに来ようと思う。
なぜか筆者は青森駅に車を置き、1時間ほどかけて歩いて訪問している。
まさにこの瞬間こそが………もっと厳しくなったら断ち切っていただこうと思う。

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