近場や穴場の神社紹介。地元の紹介。

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【谷地頭神社】青森県三沢市

御由緒・歴史

 小川原湖仏沼が近くにある谷地頭の地は元々専念寺があった。この跡地には橘の姫君たちの物語と共に古来より民間伝承が残る土地であった。その跡地は荒廃して定かになっていないものが多かった。その後は昭和27年以来その保存と祭祀を務めて今日に至る。
 南朝方の貴族武将などは、室町期初期に南北朝が合わさったことにより力を失った。
南部氏を頼りこの地に入るも、南部氏はまた中へ行ってしまった。
これにより下北半島からこのあたりまでは、戦火が広がり激戦地になる。それにより多くの犠牲者が出てしまった。
 当時の戦火による犠牲などを詳しく残すことは、南部氏の名誉をも傷つける恐れがあったため残さなかった。しかし一部は伝承として小川原湖伝説と共に残り、今日まで伝えられる。
 北畠親房公は、吉野方面で陣没した。その功績を称えて六百年祭を取り行う。彼の縁者・縁ある者たちが集まり、神社を興す。
しかし時代の変遷により社殿は縮小されていき、また風雨により損壊が多くなっていった。
南朝方の英雄を祀り、その御霊を慰めるために、湖の龍神をお祀りし、改めて祭祀の社殿を造営したことが始まりとされる。
                    (※境内手水舎上部、御由緒参考)

境内の施設

鳥居

手水舎

社殿

摂社
豊宇賀能賣神社

摂社

奥宮

御祭神

大綿津見大神 天照大神 北畠顕信命(外南朝方英霊)
大山秪大神 若宮八幡大神 橘尼ノ君之御霊 ほか

奥宮
小川原湖大地主大神・仏沼大地主大神

御神徳

詳細見当たらず。一つだけ確かなモノ。
湖上安全

御朱印の有無

御朱印有り。
社務所でいただける。
初穂料は500円。

時がたっているのに、ほとんど同じだった。

雰囲気

 神社境内は広々としている。
大きな鳥居があり、すぐそばには手水舎がある。拝殿までは整備された参道があるが、神門はない。拝殿の向かって右側が社務所、左側には摂社とは思えないような立派な神社が鎮座されている。
拝殿・本殿のちょうど真後ろには、奥宮へと通ずる道がある。
階段側を男坂。緩やかな坂道側を女坂、と言う。

今回は雪がうっすらではあるが積もっていた為、男坂を登ることにする。
三沢は雪が少ないが、浜三沢は市内の中でも雪が多い方だ。今年は雪が少ないといっても、斜面は怖い。
階段の方が怖く感じられるが、横向きでなおかつ力梅雨く振り下ろせば、滑ることはある程度抑えられる。多かったら行くこと自体をあきらめるけど…。
小高い丘を登っていくと奥宮の社殿が鎮座されている。そしてその背後には小川原湖が眼下に広がる。御神徳に『湖上安全』をうたっていたが、土地柄所以のことだろう。
奥宮の拝殿が見つめる先には、ちょうど谷地頭神社の拝殿を後ろから拝むことができる。

今まで紹介してきた神社の中でも、特に地元の神社という感じが強く感じられた。
来訪時は摂社内で来年の注連縄づくりやその他の作業をされていた。
神社の神職の方はお話好きな方らしく、御朱印を頂いた後は
『今年は雪少ないけど、どんな感じになるか』
『感染症が落ち着いてきたらお祭りもやりたいねぇ』
等々。ただお話を聞くと、雪が多いと近所の人でも来るのが大変、とのこと。三沢市内からでも20分以上かかる。雪が降り・凍結もあるとさらにかかるだろう。

奥宮から見下ろす小川原湖は綺麗だったし、東北町側までうっすらとだが見えていた。反対側の風景は、冬場だから少し寂しい感じがした。季節によって見方が変わるのだろう。春先などにも来てみたな、と思える場所だった。

住所

〒033-0022 青森県三沢市三沢早稲田1254−25
三沢駅から大体20~30分はかかる。特に冬道はもう少しかかると思われる。

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