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櫻田山神社/1年越しのリベンジ

ちょうど1年前に訪問した桜田山神社さん。参拝などは出来たが、留守により御朱印をいただくことは叶わなかった。縁が無かったのでしょう。リベンジのため4時間ほど車を走らせ再来訪。

基本情報

神社名  : 山神社
読み方  : やまじんじゃ
社格   : 村社
住所   : 宮城県栗原市栗駒桜田山神下106

御朱印  : あり
建立年  : 506年(?)
創立者  : 狩野掃部ノ介・久我大連
その他  : 別称・櫻田山神社
       通称・お山の神社

歴史

第25代武烈天皇が崩御(506年)された。
天皇に奉仕していた両氏は、天皇を追慕し巡礼の旅に出た。
その途中で、栗駒山の荘厳さに魅せられる。天皇を偲び山麓に神社を建立した。
普段からお山の神社に参拝することは困難を極めることに。そこで桜田の地に遷座した。
『山から来た神社』と呼ばれるようになったことから、【山神社】と称した。

文化財について

【社殿】
・ 昭和61年(1986)に栗駒町の有形文化財に指定
・ 栗駒町が周辺の街と合併し栗原市になったことにより、改めて平成17年(2005)に栗原市の有形文化財に再指定される

【桜田ばやし】
・ 栗駒町の無形文化財
・ 合併に伴い栗原市の無形文化財に再指定
・ 春の例大祭時に奉納される

御祭日

4月第二日曜日   : 春祭(祈年祭・神幸祭)
9月第二日曜日   : 例祭
11月23日      : 秋祭(新嘗祭)

御祭神・配祀

・ 武烈天皇
・ 譽田別尊

御神徳

安産、子宝、縁結び、疫病退散

御祭神の神格と御利益

【武烈天皇】
・ ぶれつてんのう
・ 別称:小泊瀬稚鷦鷯尊(おはつせのわかさざきのみこと)
・ 後世に残る伝説・伝承の多くが残虐性を強調したものが多い
・ 例として、妊婦の腹を裂いて胎児を見た。生爪をはがして山芋を掘らせたなど
・ 譽田別尊を御祭神として祀る神社は少なくないが(八幡様)、武烈天皇を御祭神として祀る神社は数少ない
・ 一説には武烈天皇の左遷先が栗原市周辺と言われることから
・ 残虐非道な暴君と『天皇記』と『日本書紀』には記されるが、『古事記』にはそういった記述はない
・ しかし武烈天皇を最後に、応神天皇家の系譜は途絶えていることから、何かしらの悪癖はあったのだろうと推測できる
・ 《神格》や《御利益》は不詳

【譽田別尊】
・ ほんだわけのみこと
・ 応神天皇
・ 八幡神
・ 八幡様
・ 祀る神社は全国で4万近くの神社。日本中どこでも出会える神様
・ 三韓から多くの文化が渡来される
・ 中国の文芸・工芸を積極的に導入。日本文化の基礎を築く
・ 学問的にも日本の歴史時代の幕開け
・ 八幡信仰が全国に広がったのは、源頼朝・義経兄弟からとも言われる
・ 武家の棟梁である源氏の守護神となったため、各地の武士層から庶民へと浸透していった
・ 源流は母子神信仰

《神格》
文武の神、厄神

《御利益》
国家鎮護、殖産産業、家運隆昌、成功勝利、教育、交通安全、悪病災難除け、子孫繁栄、厄除け

境内にあるオブジェについて

・ 神社らしくない変わったオブジェ
・ 正式名称は【ミヤギケンタウルス】
・ JR仙台駅リニューアルに際し、某番組において新しい待ち合わせスポットを作る企画があった
・ そこでケンタウロスをモチーフとして、狩野英孝・伊達みきお・富沢たけしの顔を直接象った石膏像が、このオブジェとなる
・ 東北芸術工科大学により制作
・ 仙台パルコや仙台七夕などでも展示されていた
・ 2014年より同社へと移設された
・ よくよく目を凝らすと、御三方の顔によく似ている
・ 説明文などが無いため、異質・異様なものに見えるが、何かの御利益があるようにも見える不思議な物体

境内の様子

【一の鳥居】
笠木  : 反り増しあり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
その他 : 一番目にする鳥居
・ 全国でも最もポピュラーな鳥居
・ 明神系鳥居の【明神鳥居】
・ 額束が大きく目立つ
・ 朱色ではなく白系
・ 農道の中にポツンと建っている

【二の鳥居】
笠木  : 反り増しあり
島木  : あり・反り増しあり
木鼻  : あり
楔   : あり
額束  : あり
その他 : 柱の上部に台輪がある
・ 台輪がある特徴から、明神系鳥居の【台輪鳥居】
・ 注連縄が参拝者の頭の位置らへんまで垂れさがっている
・ 一の鳥居同様に、額束には【桜田山神社】とある。一応正式名称は【山神社】
・ 神社の出入り口でもあり、狩野英孝さんも何度も足を運んだ場所だと思うと不思議な感覚になる

【参道】
・ 一の鳥居を抜けると直ぐに駐車場がある
・ 駐車場から進むと二の鳥居
・ 二の鳥居の右わきに坂道があり、そこから御社殿の方へと昇ることができる
・ 二の鳥居をくぐると階段がある
・ 両脇には新旧の石灯籠が並ぶ
・ 階段をまっすぐに進むと御社殿へ
・ 階段を上った先には狛犬が出迎えてくれる

【狛犬】
髪・眉 : 髪先はカールしている。前髪も立派にカールしており眉は見えにくい
口・歯 : 阿吽形関わらず立派な牙が4本。四角い普通の歯もある。唇や舌もしっかりと見えている
髯   : 口の下にカールした髯が見える
耳   : 伏せ耳で横に伸びている
目・鼻 : 丸い目で瞳がしっかりと入っている。大きい獅子鼻が目立つ
毛・尾 : 毛が体に張り付いている。毛並みは流れている。尾は立ち尾。尻尾側の毛並みは雲のような炎のような毛並みをしている
手足  : しっかりとした大きな手足をしている。吽形の右前足の下に子供の獅子が居る。唖形の左前脚の下には毬
姿勢  : 背筋を伸ばしたお座りの姿勢
・ 吽形型は口を閉じているにも拘らず、上部に立派な牙が生えている
・ 唖形型の歯並びはとても良い
・ 毛並みや牙も雄々しいが、一番はその目力の強さ
・ これは御社殿とその御祭神を守る守護者に相応しい御姿

【手水舎】
・ 某感染症も落ち着き、水がしっかりと流れていた
・ 龍神様
・ 錆びなどによる緑がかった色合いだが、水に関することから水龍のように見える不思議
・ 水龍の姿も狛犬同様に雄々しい

【御社殿前の狛犬】
髪・眉 : カールした前髪が見える。前髪ではあるが、盛り上がった眉のようにも見える
口・歯 : 吽形型には牙が見えるが、唖形型には牙ではなく、四角い歯が並んでいる。口周りに唇らしき縁取りが見える。唖形型は大きく口を開き、舌らしきものが見える
髯   : 口の下に顎髭らしきものがパヤパヤとカールして見える
耳   : 伏せ耳ではあるが、顔の横に付いているように見える
目・鼻 : 身は楕円形で瞳らしきものが見える。鼻は先ほどの狛犬同様に大きな獅子鼻
毛・尾 : 毛並みは体に張り付く。尾は短いながらも立ち尾。真ん中がピンと立っているが、周りの尾はカールしている
手足  : 吽形型の足の下には毬。唖形型の足に絡みつく形の子供の狛犬。動きが見えるような手足の位置
姿勢  : 
・ 二の鳥居直ぐの狛犬と違い、こちらは歴史を感じさせる姿をしている
・ 真正面から見ると猿のように見えてしまう
・ 青森では見たことのない姿をしていた
・ 唖形型の子狛犬は親の足と遊んでいるような情景が浮かぶ
・ じゃれている子狛犬の姿を笑っている様にも見える唖形型狛犬

【ミヤギケンタウルス】
・ 説明は上記参照
・ 伊達政宗港の兜飾りを参考と詩、特徴的な三日月が掲げられていたが、それは残念ながら半ばで折れている
・ 名称が掛かれた看板もあったらしいが、それも現在はない状態
・ 絵馬掛けの間にある

【石碑】
・ 御社殿の裏に数個の石碑が建っていた
・ 参道から上がってくると見えない箇所だが、よく整備されていた

【社務所】
・ 多分社務所だろう
・ 御朱印・お守りなどをお求めの際はこちらから、とのこと
・ 御社殿同様に平屋造り。入母屋造で唐破風がある。唐破風の下は休憩スペースになっていた。屋根は銅版敷か?
・ こちらも歴史を感じさせる造りで、木の軋む音さえも心地よいものを感じてしまった

【御社殿】
階層   : 平屋
材質   : 木造
建築様式 : 流造
屋根の特徴: 平入
屋根の材質: 桟瓦葺?
木鼻   : ゾウ・獅子
・ 木造で木組みが複雑。歴史を積み重ねたような味わい深い色の屋根。しっかりと手入れがされており、ただただ歴史が深いだけではなく、人のぬくもり的なものも感じられる雰囲気も出していた
・ 御社殿前はただ広い空間になっており、此処で例祭などの時には神楽などが行われているのだろうと想像する
・ 二の鳥居から階段の参道を上がり、御社殿の賽銭箱まで一直線
・ 二度目の参拝時は平日の夕方近かったが、参拝者は後を絶たない様子。時期によっては、参拝客が途絶えないことも多々あるとのこと
・ 二度目の参拝時は雨が降っていたが、瓦に水をはじく音も心地よく感じられた。落ち着くというか、ゆっくりとした時間が過ごせた

御朱印について

・ あり
・ 留守にしていることあるため、電話してお願いすることがおすすめ
・ 初穂料300円

まとめ・感想

実に1年越しの再訪問となった。


4時間近く車を走らせる。無事に到着したことでまずは一安心。1年越しの大鳥居のお出迎えとなった。前回は御朱印をいただけなかったが、今回はそんなことないように電話番号なども調べての訪問となった(普通は調べるものだが…)。
あいにくの雨となったが、これはこれで風情もあるだろう。筆者的に快晴のほうが稀なのだが…。
参拝と写真撮影も終わり、いぜ社務所へ………今回も留守だった。しかし神社のHPと電話番号をメモしてきたのだ。それが大いに役に立った。
電話をしたところ神社の会合(集まり?)があり留守とのこと。5分くらい来てくださることがわかり、神社の社務所側の建物の唐破風屋根の下でボーっとすることに。去年同様に渡り鳥(?)が飛んでいた。

数分後に無事に神職の方がお見えになり対応して下さった。空振りになることを避けることができて本当に良かった。
1年前と同じような風景で変わったところは特には無い。しかしあの頃は何となくで境内を見て回っていたが、1年という微妙な機関の知識により鳥居・狛犬・御社殿などの見方が変わっていた。そのため鳥居の種類や狛犬の見た目、御社殿の造りなど、1年前よりも楽しんで参拝することができた。
同じ場所でも知識や情報が変わることで別視点での見方ができる。それも一つの楽しみ方なのかもしれない。
道中の無事と、これからの運転の無事をお願いし神社を後にした。

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