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【御朱印について】御朱印のあれやこれ

御朱印の歴史

 御朱印の歴史は意外と古く、起源は平安時代にまでさかのぼるとされている。
当時は神社仏閣に書写した経典を奉納した際に、【納経受け取りの書付】なるものが始まりではないかと推察されている。
納経と言われると仏教のお話の様に感じるが、日本では古来より神仏習合と言い、その歴史は千年近くにまで遡れる。
神様と仏さまが共存信仰されていた時代もある。そのため寺院だけでなく神社へも同じように奉納されてきた。
江戸時代にも参拝の記録は絵馬や史料からも読み取ることができている。以前の花松神社・小田子八幡宮の絵馬が良い例だろう。
明治時代に入ると交通の利用性の向上がある。
鉄道網の整備により、人の行き来が盛んになるに従い、巡礼して集印も盛んに行われるようになる。
そして昭和10年ごろに【御朱印】という呼称が聞かれるようになったとのこと。
そして戦争を経て今日へとつながっている。

 寺院の御朱印は一般的に本尊を梵字で表現した本尊院。若しくは『仏法僧寶』の三宝印・寺院印。これに本尊名を墨書きしたもの。
寺院に参拝し写経を納めた記念に頂くものだった。
そのため寺院での御朱印のことを『納経印』と呼ぶこともある。
寺院での御朱印はお寺の御本尊から頂くもの。御本尊との縁が生まれる・結ばれることとなる。

御朱印を頂く時の注意点

1,必ず参拝しよう!
   御朱印は参拝の証。まずは神様(神社の場合)・仏様(寺院の場合)に挨拶をし、お参りをする

2,御朱印帳を用意しよう!
   ノートやメモ帳は駄目。『御朱印帳』をしっかりと準備すること

3,書いてほしいところを開いてお願いしよう!
   カバーがある場合委はカバーを外すこと
   書置きの御朱印た御由緒書を挟めたままにしないこと

4,初穂料はおつりが無いように準備しよう!
   社寺によっては初穂料・御布施は異なる
   小銭などを事前に多めに準備すること
   最近は初穂料を記して下さる場所も多い。おつりの無いように努める

5,書き終わるまで静かに待とう!
   境内は神様が住まう神域・聖域であることを忘れてはいけない
   謙虚な気持ちで待つこと
   神職の方が書いているところを写真で撮影するのも禁止行為

6,いただく際にはお礼を言おう!
   『お金を払ってるんだから』という気持ちを持ってはいけない
   神職の方は神様と我々を御朱印を通して縁を結んでくださった、と言うことを忘れてはいけない

7,時間は守ろう!
   神社・寺院の参拝時間は守ること
   間違っても「はやくして」とか「まだ?」なんていう言葉を掛けないこと。天罰が下るかも…

日蓮宗の場合

日蓮宗は独特な信仰の証として、『御朱印』ではなく『御首題』と表現している。

日蓮宗の寺院で御朱印をお願いすると、【南無妙法蓮華経】【妙法】と書いて頂ける。
これが『御首題』と呼ばれ、日蓮宗における信仰の証・参拝の証となる。
【南無妙法蓮華経】はお経にはない言葉で日蓮宗の開祖日蓮が唱えたもの。

御首題を頂いた日蓮宗のご住職曰く
「今は御朱印ブームで神社・寺院で朱印帳を分けない人は多い。しかし御朱印のルーツや、頂き方は常々頭に入れておくこと。それと日蓮宗は【御朱印】ではなくて【御首題】。『南無妙法蓮華経』を法華経では大事にしている。他の宗派だったり、神社と一緒のものには受け付けないところもある。昨今はSNSの発展で、書かなかったら書かなかったで知りもしない・知識もないのにたたく人多いでしょ?だから『妙法』だけ書くところも多いよ」

とのことで。
『南無妙法蓮華経』のお題目を書いて頂く場合は、【御朱印帳】と【御首題帳】で分けるのが良い!
日蓮宗の寺院を参拝した際には、御堂に立ち寄り、手を合わせ心の中で『南無妙法蓮華経』とお題目を唱えるのも良いかもしれない。

龍本寺さんの御首題

日蓮宗の【南無妙法蓮華経】の書き方は、学校などで練習をするとのこと。
独特な字体は『髭字』と呼ばれているとのこと。

御朱印の正しい取り扱い方法

御朱印は参拝の証。
来訪してすぐに頂くのではなく、『参拝後』に頂くのが原則。
また参拝した証明なので、無人の神社などで神職の方々のご厚意で置かれている書置きの御朱印を、『何枚も持っていく』のはルール違反。況してや其れを『転売』する行為は言語道断。
神社の印が押されているものなので、神札に準ずるものだという認識を持って保管することが大切だと思う。

感想

 某お昼にやっていたテレビ番組内で、ある有名人の方が御朱印を『綺麗なスタンプラリーみたいなもの』と話されていた。公共の場でそういう発言は………と思ったが、好きな人や興味がある人なら『違う!』と否定できるが、知らない人からしてみればそういう認識になるのか、と考えさせられたから。
今一度自分の参拝時の行動を見直す意味でも、こういったことを書いてもいいと思った。

御朱印は神様との縁が生まれ・繋がる証だと思っている。
『御朱印は神札に準ずる』と記したように、神職が参拝者(ワイ)と神様を結び付けてくださり、それ(御朱印)を通してお守りしてくださる媒体だと考えている。
だからこそ、転売だのスタンプラリー感覚で扱うのは違うと強く言いたい。
過去に頂いた御朱印を見るだけでパワーを頂ける。
落ち込んだ時(あまりないが…)や、仕事に行き詰った時(よくある)にひあ、過去に訪問した神社の写真や御朱印を眺めるだけでも、神様との繋がった御縁の力が入ってくる気がする。
少しでも御朱印のこと、神社のことを正しく知っていただければ嬉しいし、好きになってくれる人が増えてほしい。
『すいません。御朱印頂けますか?』
この一言から繋がる縁も面白いのではないだろうか。

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