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【大祐神社】青森県八戸市

神社の基本情報

神社名 : 大祐神社
住所  : 〒031-0812 青森県八戸市湊町下条12
御朱印 : あり
創立年 : 嘉禎2年(1226)
創設者 : 工藤大祐

御由緒・歴史

父親が信仰していた弁財天と共に八戸の松舘村に着く。
一時期洞穴で弁財天を安置し祀っていた。
ある日の夜にあなたにとっての安息の地は、此処から北にある」というお告げがあった。
承久元年(1220)に大祐の前に老人が二人現れる。そして「竜神様からのお告げがあった。お迎えに参った」と。
大祐は二人の老人に伴われ、舘鼻の岬にある『日和山』に着く。そこの海岸を見回すと、眼下には大河があり、人々が暮らすのに適した場所を見つける。
その地にあった神聖な岩を『磐座(いわくら)』と呼び、弁財天をお祀りになられた。
大祐は磐座としてお祀りした弁財天を一心不乱に拝む。
魚があまりとれない寂しいこの村のために、豊漁祈願を願ったところ、村に大漁をもたらした。このことは大いに村人を喜ばせる出来事だった。
嘉禎2年大祐の死後に漁業の神様【大祐明神】として、次男である大助によって、弁財天と共にお祀りされる。

【磐座(いわくら)】とは?
古代日本人は神の力を頂き、神と共に暮らしていくために、神の降臨をお願いする場所として、磐座と呼ばれる場所を用意していた。降臨されると、そこを仰ぎ祀った場所のこと。

御祭神

大祐明神・弁財天

御神徳

海上安全、大漁祈願
家内安全、商売繁盛、身体健護、学業成就、縁結び、五穀豊穣

境内の施設

【鳥居】
・ 笠木に反り増しがなく、地面と平行。
・ 笠木の下に島木が無い。
・ 笠木の下の貫が柱の外に飛び出していない。
・ 笠木と貫を繋ぐ中央の額束が無い。
笠木の下の島木が無い鳥居は、神明系に分類される。
笠木・柱が黒っぽいことから黒木鳥居と思われる。

【狛犬】
・ 拝殿前の2対。
・ 吽形の足元には子供の狛犬。唖形の足元には毬。
・ 角が無いことから獅子。
・ くっきりはっきりとした表。
流れ尾、カールした前髪、顎髯の特徴から江戸獅子と思われる。

【磐座】
・ 唖形の狛犬の真後ろに鎮座されている。
・ 神聖と言うよりも力強いパワーを感じる。

【御神酒】
・ 男山と八仙
・ 歩いて1分もかからない場所に八戸酒蔵の酒蔵がある。
・ 映画『ライアの祈り』のロケ地。

【その他】
・ 焼却炉。ワイが通っていた中学校の裏手にあったなぁ…。
・ 石燈籠。南部藩からの寄贈とのこと。『藩』の字体が旧字体。

御朱印について

御朱印有り。
鳥居を下がっていくと社務所がある。
初穂料300円。

雰囲気

舘鼻漁港に向かう細い路地を進むと見えてくる神社。
すぐそばを新井田川が流れている。川には屋台船があった。また近くに海があるため、参拝中は磯の香が感じられた。


年末が近いこともあり、参拝中は近所の方々が参拝・お札の交換などに訪れており、地元に密着した神社なのだなと感じられた。
ただ地元に愛され、密着していることが一番にわかることがある。それは拝殿のお供えとして上げられていた、お神酒が物語っているだろう。
八戸酒蔵の八仙・男山とは…。
以前参拝した御前神社も同じようなことあったが…。

社殿・狛犬は新井田川の方を向いている。海上の安全の他にも、津波などの水害から守るように建っていた。
社殿には華美な装飾も、立派な彫刻も見られない。質素ながらも、潮風にも負けない堂々と佇んでいた。

きっと磐座に座り、弁財天と大祐明神は酒でも飲みかわしながら海と周辺を見守っているのだろうと、変なことを考えながら参拝し帰路についた。

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