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長延寺/思いがけずに到着

立派な門構えに吸い込まれました。

基本情報

寺院名  : 長延寺
宗派   : 日蓮宗
山号   ; 経王山
正式名称 : 経王山長延寺
住所   : 〒038-3662 青森県北津軽郡板柳町板柳字土井230

御首題  : あり
開山年  : 文禄3年(1593)
その他  : 板柳町役場を目指してくると、見えてくる

歴史

文禄3年に中畑村(現在の弘前市)に創立されたが廃墟となっていた。
延宝元年(1673)に、正光院日典上人によって現在地に移転。
現在の堂宇は、昭和56年(宗祖700遠忌)に鬼子母神堂と山門を新築。
平成6年に、六老僧蓮華阿闍梨日特上人700遠忌記念事業として本堂・位牌堂を改築。
平成14年に、立教開宗750年に鐘楼堂を新築し、駐車場を拡張。
平成24年に、庫裏・広間改築をし現在に至る。

【日持上人が関係する県内の寺院】
青森市の蓮華寺
外ヶ浜町の聞法寺

御首題について

・ あり
・ 書置きだが、快く応じてくださった

御祭日

・ 元旦    : 除夜の鐘、祝禱会
・ 2月第1日曜日: 節分祈祷会
・ 3月13日   : 大黒祭
・ 8月下旬   : 施餓鬼会
・ 11月    : 宗祖ご報恩法会式
・ 12月    : 星祭
・ 3月・9月  : 彼岸法要

日蓮宗について

・ 開祖は日蓮
・ 貞応元年(1222)に安房国(現在の千葉県)生まれ
・ 12歳で天台宗の清澄寺に入る
・ 16歳で得度
・ 21歳から11年比叡山で修行研鑽を続ける
・ そこで【法華経】こそが救いの拠り所となる唯一の経典であると確信を得る
・ 清澄寺に戻り、建長5年(1253)に山頂に上り【南無妙法蓮華経】の御題目を高唱
・ その後に立教を千限
・ 色々とあり佐渡に流刑にもなったが、後に許されて身延山に入る
・ 過激な論法を展開し、死罪になりそうになる
・ 処刑日に天変地異があり死罪→流罪
・ 現在の佐渡に流罪になる
・ 日蓮は当時の執権・北条時頼に【立正安国論】を提出

【立正安国論】とは?

・ 国土の安泰と民衆の幸福は、正法である
・ それらは、法華経を信仰することで実現できる
・ 『神々は守護を辞めて天上に帰ってしまい、この世は荒廃し、災害が続いているのでしょう』という【善神捨国論】と呼ばれる思想がある
・ 当時の天変地異は法華経に背いた結果と断じ、正法すなわち法華経を信じなければ安国にならない、というもの
・ 因みに【地上を去った神々】は、「八幡大菩薩・天照大神・鬼子母神・十羅刹女・大梵天王・帝釈天王・大日天王・大月天王・大明星天王など」
・ 日蓮がいう邪宗→浄土宗
・ これにより浄土宗の衆徒による襲撃事件を招く
・ さらに禅宗を信じていた時頼からは政治批判とみなされて、伊豆国に流罪
・ 結構日蓮は過激?

日蓮宗の御本尊や守護神について

・ 日蓮宗の御本尊は、【日蓮聖人が根本的な晴天とされた妙法蓮華経】
・ 日蓮宗の守護神は大黒天や鬼子母神様
・ 【日蓮宗】では、御本尊が統一されていない
・ 【日蓮正宗】では、御本尊は日蓮大聖人と文字曼荼羅に統一
・ 日れ衆と日蓮正宗の主な違いは、本仏となる仏を誰と捉えるか・組織形態・教えの解釈による

大黒天

・ 七福神の一柱
・ 財福、五穀豊穣、商売繁盛などの御利益がある
・ 元々はインドの神様
・ マハーカーラ(魔訶伽羅)という鬼神
・ ヒンドゥー教において破壊神シヴァの化身
・ 仏教に取り入られた後日本の神である大国主命と習合し下内の御姿に
・ 初期の大黒天は、大日如来の命で荼枳尼天を降伏させる戦闘色の強い神様だった
・ 打ち出の小づちを持ち、大袋を背負って、俵に乗っている姿が一般的
・ 食べ物と財運の福神様
・ 日蓮宗では【法華経の守護神として重視】
・ 日蓮聖人自身も大黒天を供養するように勧めている
・ 因みに信仰が盛んになったのは室町時代以降
《真言》
オン マコキャラヤ ソワカ
《像容》
・ 今でこそ頭巾をかぶり、福袋と打ち出の小づちを持ち、米俵に乗っている
・ 本来は、青黒い肌で3つ目の怒りの表情
・ 更には腕も複数本あり、武器も多く持っていたという
《御利益》
財福、福徳を与える

※これが…

※日本ではこうなる

鬼子母神

・ きしもじん
・ 訶梨帝母(かりていも)とも
・ 元々は鬼神王・般闍迦(はんじゃか)の妻であり悪女だった。
・ 500人の自分の子供を持つ母親でありながら、自分の子供を育てるために、人間の子供を攫い食べていた
・ そのためお釈迦様は末子を隠し、我が子を失う悲しさと命の大切さを説いた
・ 改心した鬼子母神は、全ての子供たちとお釈迦様の教えを守ることを誓う
・ 子育てや安産、子供を守る神
・ 手にはザクロを持っている姿が多い
・ 人肉の代わりにザクロを食べよとお釈迦様に論されたという
・ ザクロは種が多いことから、めでたい果物とも言われている
・ 子供を多く産んだり豊饒の功徳がある
《真言》
オン ドドマリ ギャキテイ ソワカ
《像容》
・ 一般的に中国の天女の姿
・ 胸中に子供を抱いている
・ ザクロを持っている
《御利益》
盗難除け、子授け、安産・子育て

境内の様子

【山門】
・ 随身門
・ 阿吽の仁王像がお出迎えしてくれる
・ 門の手前には御題目石と寺院名の刻まれた石碑
・ 木造で、鉄板葺の立派な門構え
・ 仁王像は眼力強い…見えづらいけど

【鬼子母神堂】
・ 山門をくぐって右側に見える
・ 現代の建物
・ 中はこじんまりとした御堂
・ 昔から祖母に「鬼子母神様をしっかりと拝みなさい」と言われてきたので、見かけると参拝している

【鐘楼】
・ 山門をくぐり左側
・ 鬼子母神堂の向い
・ 高さもあり立派な鐘楼
・ 鐘もきっといい音が出るのだろうなぁ
・ 鳴らしたくなる鐘
・ 木造で屋根は多分山門と同じであろう素材

【参道】
・ 雪がしっかりと片づけられて歩きやすい
・ 両脇に積まれているが、この雪を積むのもまた難しい
・ 山門から一直線で御拝殿に行ける

【御拝殿・御社殿】
階層   : 平屋建て
材質   : 木造・漆喰
建築様式 : 入母屋造
屋根の特徴: 平入
屋根の材質: 鉄板葺
その他  : 軒は唐破風 
・ 内外共に立派
・ 豪華絢爛な煌びやかさは無いが、どっしりと構えた質素な華やかさを感じる
・ 煌びやかな綺麗さも良いが、厳格な荘厳な感じも好き
・ 屋根の雪は全て落ちている。あると落雪がががが…
・ 外はシンプルな見た目、中は温かみのある明るい雰囲気
・ とりあえず中に入ったら御題目を唱える
・ なんだか安心する
・ 神社は「守られている感じがする安心」だが、寺院の場合は「普通に安心する」

まとめ・感想

以前雪の降る中目指そうと思い断念。津軽の雪を舐めていた訳ではないが、凍った車道は怖かった。雪も無くなり、良い感じの季節になり再チャレンジ。板柳町役場を目指して走ると見えてくる山門。立派な随身門。山門横の石碑には『開創三百年記念』とあり、此処の歴史が長いことが分かる。

ワシの地元にはあまり無いからなぁ………歴史がわかるような石碑とか。そもそも城跡も無いしなぁ…。
山門をくぐってすぐのところに鐘楼と鬼子母神様が居られる建物がある。こちらにもお参りをして御拝殿の方へと歩いていく。まだまだ春には遠いいが、今年は早い時期に雪が溶けており、こんな日なのに南部方面から足を運んでも大丈夫な状態。勿論境内の参道も同じ。御寺の方が綺麗に雪かきして下さっているおかげで、日陰とかには雪は残るが、道路は非常に歩きやすい。
御拝殿内部も外同様に綺麗に整理されている。温かみのある雰囲気。静かな場所で整備がよく行き届いた場所だったと思う。外部も内部も雑然としていなかったのが良いね。

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