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【三嶋神社】七福神巡り、ここ一か所で回れる!

基本情報

神社名  : 三嶋神社
住所   : 青森県八戸市白銀町三島上5−9
御朱印  : あり
       ※現在は書置きのみ
創建年  : 資料消失のため不明。大同2年(807)と伝わっている
社格   : 旧郷社
建立者  : 八戸藩二代目藩主・南部直政
その他  : 源義経伝説が残る

縁起・歴史

嘉衛2年の神職宅の火災により資料消失したため創立年代は不詳。しかし香典に寄りると大同2年とのこと。
南都中納言藤原諸江が奥州へと配せられる。当地にとどまり名前を五郎兵衛と改め漁師となる。
漁に出た際に海中より三面の神鏡を手に入れる。これを祀ったところ大漁に恵まれた。住民と共に小宇を建立。
根城南部五代目政長を招く。出陣にあたり三嶋明神に戦勝祈願。祈願成就によりその後は南部家の信仰が篤くなる。
八代目政光公は南北朝合体後は足利氏に属するのは良しとしなかった。これにより国替えとなる。
元中9年(1391)に糠部へ下向する。南部氏の本国の城中で祀っていた大山津見命を勧請合祀し、以来は毎年正月25日に御参拝。
八戸南部家においても尊崇篤くなる。
二代目直正公が漁神として崇敬する。
延宝7年(1679)にご本殿建立。
三代目通信公は元禄年間に鞘殿兼拝殿を建立。
明治17年に鞘殿及び拝殿を氏子によって造営。
現在の社殿は氏子によって昭和16年7月8日起工し、昭和17年7月7日に落成。
延宝7年建立のご本殿は現存。

源義経伝説

【源氏囲内】(げんじかこいない)
源九郎判官義経は兄の頼朝に追われ、文治5年(1188)4月に平泉の高館にぴて自害したといわれている。
しかし後世の人々は『義経はその前年に密かに平泉を脱し、飛田を目指して旅に出た』と言う伝説を作り上げた。
海路を船でやってきた義経一行は八戸の浦へ上陸し、白銀の村で一時住居を構える。
この白銀周辺に残る【源氏囲内】という地名は、【源氏の屋敷】と言う意味と言われている。
義経が館越に居住を移す前に法官氏の世話で住んでいたところと言う意味。
義経は自分たち一行の世話を焼いてくれた者に、『今後は判官を名乗るがよい』という申し渡しをした。判官は差しさわりがあるということで、法官と改姓したと伝わる。

御祭神

【宗像三女神】
・ 市杵島姫命
・ 多岐理毘売命
・ 多岐都比売命

御神格

海の神、交通運輸の神、財福の神、技芸の神

御神徳

海上安全、財福、商売繁盛、交通安全、技芸・技巧、豊漁、戦勝、子孫繁栄など

境内の様子

【鳥居】
笠木  : 水平
島木  : なし
額束  : なし
木鼻  : なし
楔   : なし
その他 : 貫が四角
・ 笠木に反り増しがなく水平で、島木がないシンプルな造り
・ 神明系鳥居の靖国鳥居か?

【狛犬】
・ 唖形の狛犬の足元に子犬
・ 吽形はお座り中
髪と眉 : 前髪はカールしている。眉は…どこだ?
目   : 真ん丸。瞳は確認できず
耳   : 伏せ耳。
鼻・口 : 獅子鼻で大きくはない。唇に強調していない
歯並び : 牙が大きくてわかるが、他の歯は目立たない
髯   : うっすらと顎に見える
尾   : 体に張り付いている。渦状?
手足  : がっしりとしている

【手水舎】
・ 龍神様
・ 冬季期間・コロナの影響で水は止めている
・ 拝んでいるカエル
・ フクロウの親子?

【龍神】
・ 水を司る聖獣
・ 五穀豊穣、雨乞い、開運

【カエル】
・ 農耕神、道案内の神の使い
・ 交通安全、金運向上、招福

【フクロウ】
・ 『不苦労』や『福篭』から幸運の鳥
・ 鳥神の使いとして幸運をもたらす
・ 開運、招福、金運向上

【福徳ふくろう】
・ 苦労を水で流して福を呼び込む
・ たくさんのフクロウと鐘、そしてその後ろに二宮金次郎像

【三嶋七福神】
平成9年から勧められた参集殿の建設・境内整備などの全事業の終了を記念して、地域の繁栄と人々の幸福と安全を願い建立された。
・ 七福神巡りというものがあるが、この神社のみで巡れる
・ 参集殿・社務所の前の一角に七柱そろっている
①恵比寿 : 商売繁盛、大漁祈願

②大黒天 : 食物豊作、五穀豊穣

③毘沙門天: 心願成就、勝負運・金運上昇

④弁財天 : 技芸上昇、財福

⑤布袋尊 : 無病息災、子宝祈願

⑥寿老人 : 身体健全、病気平癒

⑦福禄寿 : 延命長寿、子孫繁栄

【摂社・末社】
・ 本殿を前にして、左側に集まっている
・ 稲荷大明神、薬師神社
・ 稲荷様が多い

【本殿】
・ 高台の上に建っているためか、空が見えて開けているように見える
・ 木鼻や蟇股などに彫刻はなく、シンプルな造りに見える

御朱印について

あり。
以前は直書きでしたが、現在は書き置きのみ。
初穂料200円。
おみくじコーナーの箇所にあり。
左 : 書置き(現在)
右 : 直書き(昔)

感想・まとめ

高台の駐車場から見える風景は素晴らしい。
遠くに見えるのは筆者が小学生時代のバス見学で行った場所。此処の浜育ちは良いご飯のお供。

源義経の伝説が残る場世でもある。八戸市内には義経伝説が残る場所がある。それを巡ってみるのも良いだろう。南部方面は糠部霊場巡りはあるが、津軽地方の様に数多くの霊場巡りは無い。こういう伝説を巡るのも面白そう。
至る場所に【フクロウ】が居る。『福を呼ぶ』神の使いとのこと。
境内の至る場所にフクロウが目に入る。
フクロウを見ると筆者が好きな宮沢賢治の世界を思わせる。色々なフクロウに出会えた場所だった。
境内はよく整備されており、案内の看板も設置されているため見やすくなっている。スロープも設置されているため足が不自由な人でも参拝できそう。
唯一の難点は冬場の駐車場への上り下りくらいだろう。

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